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株式会社ゼットリンカー
SaaS値上げで見直すべきこと|契約更新・乗り換え・自社開発の比較方法のイメージイラスト:SaaS値上げ時に確認したい契約条件と総費用を整理。過去の公式価格改定例、未使用ライセンスの棚卸し、乗り換え・部分開発・自社開発を比較するための検討手順を解説します。
システム開発

SaaS値上げで見直すべきこと|契約更新・乗り換え・自社開発の比較方法

SaaS値上げ時に確認したい契約条件と総費用を整理。過去の公式価格改定例、未使用ライセンスの棚卸し、乗り換え・部分開発・自社開発を比較するための検討手順を解説します。

更新 2026.09.07ゼットリンカー6分で読める

SaaSの値上げ通知が届いたら、まず確認したいのは自社の契約にいつ、何の変更が適用されるかです。料金だけを見て乗り換えを決めると、移行や教育、並行契約の費用を見落とすことがあります。

見直しでは、継続、契約の整理、別のSaaSへの移行、一部の自社開発を同じ条件で比較します。自社システムにもクラウドやAPI、保守の費用がかかり、外部サービスの価格改定の影響は残ります。

2026年9月6日更新。過去の価格改定と現在の契約条件を分け、自社開発の費用が一定になるような説明を修正しました。

SaaSはなぜ値上げするのか:公式発表と自社の請求を分ける

価格改定には、機能やプラン構成の変更が伴う場合があります。ただし、すべての値上げをAI機能の追加だけで説明することはできません。個別の告知と契約条件を確認する必要があります。

たとえばSalesforceは、2025年8月1日から対象となるEnterprise・Unlimitedエディションの価格を平均6%引き上げると発表しました。これは2025年の改定であり、2026年の自社契約にそのまま追加される値上げ率ではありません。Salesforceの公式発表

Slackも2025年に機能と価格体系の変更を案内していますが、適用はプランや更新条件によって異なります。現在の支払額は、一般向けの表示価格だけでなく、自社の更新通知と契約画面で確認してください。Slackの公式案内

更新通知を受け取ったら確認する6項目

確認項目書き出す内容
対象契約製品、プラン、契約先、通貨、税の扱い
適用時期新料金の開始日、更新日、解約・減数の通知期限
課金対象契約席数、実利用者数、従量課金、最低契約数
変更内容料金、含まれる機能、外れる機能、追加オプション
業務への影響毎日使う機能、停止できない処理、連携先
移行条件データ出力形式、添付ファイル・履歴、移行先での再現可否
既存システムを移行したいについて相談する老朽化した業務システム、限界がきたSaaS、連絡の取れない開発会社が作ったシステムを、業務を止めずに引き取って作り変える受託開発既存システムを移行したいを見る

更新直前では減数や解約の通知期限を過ぎていることがあります。「何週間前なら大丈夫」と決めず、自社の期限から逆算して検討日を設定してください。

最初に試したいのは、現在の契約の棚卸し

不要な席や重複機能を整理できれば、データ移行を伴わずに費用を見直せます。ただし、ログインが少ないだけで不要とは判断できません。月次・年次業務、承認者、閲覧専用の利用も確認します。

説明用の具体例として、月額2,000円の席を30席契約し、実際に必要な席を25席と確認できた場合、減数が契約上可能なら、月額は60,000円から50,000円になります。税・割引・最低契約数を含めていない計算例で、特定製品の価格や実績ではありません。

棚卸しでは利用部門に「解約して困る処理は何か」を確認し、対象機能と代替手段を残します。必要な利用まで削ると、手作業が増えて別の負担になるためです。

継続・乗り換え・自社開発を公平に比較する

選択肢検討しやすい状況追加で確認する負担
現契約の継続・整理必要機能が合い、席数やプランを見直せる更新条件、将来の利用人数、従量費
別のSaaSへ移行必要な機能が標準機能で収まる移行、設定、教育、連携の作り直し
SaaS+一部開発既存の基盤を生かし、不足部分だけ補いたいAPI制限、両方の保守、障害時の切り分け
自社専用システム独自の業務やデータ連携が選定の中心になる初期開発、クラウド、保守、更新、担当者の確保

SaaSにも導入設定や移行費用があり、自社開発にも外部サービスへの依存があります。比較表で「SaaSは初期費用なし」「自社開発は値上げなし」と扱わないことが重要です。

自社開発は、業務に合わせた設計や変更範囲を検討できる一方、使い続けるための保守と管理が必要になります。保守費を開発費の一定割合に固定せず、作業内容と契約範囲から確認するようにしてください。

総費用を同じ期間で並べる

当社が比較時におすすめするのは、次の項目を各案について同じ期間・人数・対象業務で並べる方法です。期間は契約や投資判断に合わせて設定します。

比較期間の総費用=初期費用+利用・運用費+移行・教育費+並行稼働費+終了・再移行に備える費用

まだ金額が分からない項目はゼロにせず「要見積もり」と残してください。特に、データの取り出し、移行後の照合、添付ファイルの扱い、権限の再設定は確認漏れが起きやすい項目です。

予想する利用者数が増えた場合、API利用量が増えた場合も試算します。将来価格を正確に予測するためではなく、どの条件に費用が左右されるかを把握するためです。

移行を決める前に、小さく確かめる

代表的な業務を1つ選び、入力から承認・出力までを移行先で再現できるか確かめます。データの件数だけでなく、履歴、添付、権限、外部連携も確認対象です。

その結果をもとに、移行する範囲、現行に残す範囲、並行運用期間、元に戻す判断条件を決めます。更新期限に間に合わない場合は、契約上可能な継続方法を確認し、移行を急いだ場合の業務負担と比べます。

更新期限から逆算する記入例

以下は確認項目を示すための契約例です。特定サービスの条件ではありません。

項目記入例
契約更新日2027年1月1日
解約・減数の通知期限2026年11月30日
比較案席数整理、別SaaS、現行+一部開発
期限前に確認すること必要席数、出力できる履歴、移行先の受入結果
未確認事項添付の移行、並行契約、解約後の閲覧
間に合わない場合継続条件を確認して移行範囲・時期を見直す

自社開発を比較する場合、当社の単価は1時間11,000円(税込)です。要件定義・すり合わせ・開発・テスト・バッファを積み上げ、移行、教育、クラウド・API、契約による保守を別に確認します。月額の差だけで回収期間を出さず、新しい継続費を含めて比べます。

よくある質問

Q. 値上げされたら自社開発に切り替えるべきですか?

一律には判断できません。まず席数とプランを整理し、そのうえで移行・教育・保守まで含めた総費用と、必要な業務を実現できるかを比較します。

Q. 自社システムなら値上げの影響を受けませんか?

影響は残ります。クラウド、API、外部ライブラリの有料サービス、保守契約などの価格や利用量で運用費は変わります。依存先と費用の変動条件を確認してください。

Q. いつから見直しを始めるべきですか?

契約の更新日だけでなく、解約・減数の通知期限と、移行に必要な確認期間から逆算します。すべてのサービスに共通する開始時期はありません。

今の契約のまま相談できます

SaaS移行の検討シートに、契約、使っている機能、困っていることをまとめられます。AI相談用プロンプトも用意しています。見積金額や機密情報は無理に貼り付けず、分かる範囲から整理してください。

継続と移行のどちらがよいか決まっていなくても大丈夫です。いまの契約・業務から無料で相談するより、お気軽にお問い合わせください。

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