業務システムの費用対効果は、実際に減る支出と、作業時間の余力を分けて評価します。投資回収は新しい保守・クラウド費も差し引いた純削減額で計算し、時間短縮をそのまま人件費削減と扱わないことが必要です。
2026年9月7日時点の情報です。
回収期間の基本式
単純回収期間=初期投資 ÷ 月間の純支出削減額です。月間の純支出削減額は、なくなる支出から新しく発生する継続費を引いて求めます。差が0以下なら、この方法では回収期間を算出できません。
架空の計算例
以下は当社案件の費用・実績ではなく、税の扱いを揃えた説明用の仮定です。
| 項目 | 仮定 |
|---|---|
| 初期投資 | 4,000,000円 |
| 廃止できる旧ツール・外注の月額 | 150,000円 |
| 新しいクラウド・API・保守の月額 | 50,000円 |
| 月間の純支出削減 | 100,000円 |
| 単純回収期間 | 40か月 |
400万円を15万円だけで割ると、新しい運用費を落としてしまいます。この例は価格や利用量が変わらない仮定で、資金の時間価値も含めていません。実際の判断では移行、教育、並行契約、終了時の費用も整理します。
時間短縮は別の欄にする
「月20時間空く」という仮定があっても、給与支出が減るとは限りません。残業代や外注費が実際に減る部分は支出削減に、同じ人員で別の仕事へ回せる時間は余力として記録します。両方に同じ効果を計上しないようにします。
金額にしにくい価値も条件で示す
| 期待する変化 | 確認方法 |
|---|---|
| 引き継ぎやすくする | 別担当者が手順を読んで操作できるか |
| 誤入力を見つける | 代表的な誤りを検出できるか |
| 状況を共有する | 必要な人が同じ確定状態を見られるか |
| 復旧できる | 別環境でデータと業務を戻せるか |
これらは金額換算を作るためではなく、導入目的が達成されたかを見る条件です。
SaaSとの比較は出口も含める
SaaSのデータ出力・利用条件も契約によります。自社開発でもクラウドやAPIへの依存が残るため、データを取り出せる形式、移管の作業、管理者を比較します。所有の言葉だけで自由に使えると判断しません。
工数と費用を見積もる
初期費用には開発だけでなく、要件の整理、すり合わせ、移行、テスト、バッファも含めます。
当社の作業単価は 1時間11,000円(税込) です。要件定義・契約後のすり合わせ・開発・テスト・バッファの時間を積み上げて見積もります。バッファは未確定事項ごとに理由を示し、クラウド・API等の実費と保守契約は別に確認します。初回相談・認識合わせの無料モック・お見積もりは無料です。見積もりの進め方と相談シートで整理できます。
よくある質問
Q. 時間が減れば人件費削減として計算できますか?
実際の支出が減る場合と、空いた時間を別業務へ回す場合を分けます。同じ効果を二重計上しないことが必要です。
Q. 実測データがありません。
現状の支出と業務手順から整理できます。時間は未測定と残し、導入前後に同じ条件で確認する方法を決めます。
自社の状況を整理して相談する
まず、初期費用、旧支出、新運用費、空く時間、効果を確認する方法を書き出してください。この記事に合う検討シートとAI相談用プロンプトで、未確認の項目を残したまま整理できます。シートを完成させる前でも、お気軽にご相談いただけます。
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