「貴社は開発に生成AIを使用していますか。使用する場合、当社の情報を入力しないでください」——最近の秘密保持契約(NDA)や業務委託契約に、こうした生成AI条項が入っていることが増えました。発注する側は「自社の情報がAIの学習に使われて、どこかで漏れるのではないか」と不安になる。開発する側は、AIを使ったほうが速く良いものを作れると分かっていても、一律禁止では身動きが取れない。どちらの立場でも、もやもやしている方は多いはずです。
実は、この問題には現実的な答えがあります。「入力データを学習に使わせない設定と契約」は、主要なAIサービスすべてに用意されています。 問題は、それが「個人向けプランの既定値」では守られていないことと、正しく設定していることを取引先に説明できる形にしていない開発会社が多いことです。
先に、要点をまとめます。
- Claude・ChatGPT・Geminiとも、法人プランとAPIは「入力を学習に使わない」が既定。一方、個人向けプランの既定値は「学習に使われる」側に寄っており、業務利用の事故はほぼここで起きる
- GitHub Copilotは2026年4月24日から、個人プランの対話データを既定で学習に使う方針に変わった。開発業務での利用はBusiness/Enterprise(契約上、学習不使用)が前提になる
- ただし、学習不使用の設定にしても「入力=社外への送信」自体は残る。だからゼットリンカーは、使うツール・契約・入れないデータを取引先に事前開示する「クリアなAI駆動開発」を運用しています
※本記事は2026年7月18日時点の各社公式規約・ドキュメントにもとづいています。この領域は改定が頻繁なため、契約判断の際は必ず本文中の出典(一次情報)をご確認ください。
なぜNDAに「生成AI禁止」の条項が増えているのか?
入力した情報がAIの学習に取り込まれ、他社への回答に現れることへの懸念が理由です。個人向けプランの既定値では実際にそうなり得るため、「一律禁止」で自衛する会社が増えました。
背景には2つの実態があります。1つは、個人向け無料プランの黙認利用(シャドーAI) です。会社がAIを用意しないと、社員や外注先が個人アカウントで業務情報を入力してしまう。個人向けプランの多くは、既定のままだと入力が学習・サービス改善に使われます。もう1つは、契約実務の変化です。特許庁が公開しているAI分野のモデル契約書にも秘密情報とAIの扱いが盛り込まれるなど、「NDAでAI利用に触れるのが標準」になりつつあります。
ただし、「生成AIへの入力を全面禁止」は、発注側にとっても得策ではありません。AIを適切に使う開発会社との取引条件が悪くなるだけでなく、最大のリスクは「禁止されたので、こっそり個人アカウントで使う」ケースに移るからです。禁止よりも、「学習に使わせない契約形態」と「入れてはいけない情報の線引き」を合意するほうが、実効性のある守り方になります。
大前提:「学習に使われない」は3層で担保する
設定画面のトグル1つで済む話ではありません。①契約(学習不使用が既定のプランを選ぶ)、②設定(オフ・除外を明示的に確認する)、③運用(そもそも入力しないデータを決める)の3層で初めて担保できます。
生成AIに学習させないための3層の担保:①契約=既定で学習不使用の法人プラン・APIを選ぶ、②設定=学習利用のオフや除外設定を管理者が明示的に確認する、③運用=学習不使用でも送信自体はNDA上の開示と解釈され得るため機密・シークレットは入力しないと決め、取引先にツールと設定を事前開示する
特に③が見落とされがちです。法律実務では、学習に使われない設定であっても、機密情報をAIサービスに入力する行為自体が「第三者への開示」としてNDA違反になり得ると指摘されています(STORIA法律事務所の解説)。つまり「学習不使用だから何でも入力してよい」は誤りで、学習不使用は必要条件にすぎません。機密の線引きと、取引先との事前合意が最後の層になります。
この前提を押さえたうえで、主要サービスごとの「学習に使わせない方法」を見ていきます。
主要AIサービスの学習利用の既定値一覧(2026年7月時点):ChatGPTは個人向けが既定で学習利用(設定でオフ可)・法人とAPIは不使用、Claudeは個人向けが本人の選択制・法人とAPIは不使用、Geminiはアクティビティ保存オンとAPI無料枠で利用・API有料枠とVertex AIとWorkspaceは不使用、GitHub Copilotは2026年4月から個人プランが既定で学習利用・BusinessとEnterpriseは契約上不使用、CursorはPrivacy Modeオフで利用され得る・法人プランはPrivacy Mode強制
Claude(Anthropic)で学習に使わせない方法は?
法人向けのClaude Team/EnterpriseとClaude APIは、既定で入力を学習に使いません。個人向けプラン(Free/Pro/Max)は2025年10月の規約変更以降「本人の選択制」で、許可しない限り学習には使われません。
- 個人向けプラン:許可した場合の会話の保持期間は5年、許可しない場合は30日です。削除した会話は設定にかかわらず学習に使われません(オフにする手順は後述)
- Team/Enterprise・API:商用規約により、明示的に許諾しない限り入力・出力を学習に使わないことが既定です。標準の保持期間は30日で、要件が厳しい組織向けにはゼロデータ保持(ZDR=応答を返した後にデータを保存しない扱い)の申請もできます
- Claude Code(AIコーディングツール):APIキー(法人契約)経由なら商用規約が適用されます。個人プランのログインで使うと個人向けの設定に従うため、開発業務では契約形態の確認が重要です。Claude Codeとは何かはこちらの記事で解説しています
ChatGPT(OpenAI)で学習に使わせない方法は?
ChatGPT Business/Enterprise/EduとOpenAI APIは、既定で入力を学習に使いません。個人向けのFree/Plusは既定で学習に使われるため、設定でオフにする必要があります。
- 個人向けプラン(Free/Plus):既定で会話が学習に使われ得ます。オフにする設定があります(手順は後述)
- Business/Enterprise/Edu・API:入力・出力を既定で学習に使わないことが明示されています。APIで学習に協力する場合は明示的なオプトインが必要な設計です
注意したいのは、個人向けプランの既定値が「学習に使われる」側である点です。社員が個人アカウントで業務情報を入力していれば、会社が把握しないところで既定値が適用されます。業務利用は法人プランに寄せ、個人アカウントの業務利用を社内ルールで止めるのが基本形です。社内ルールの作り方はAI事業者ガイドラインv1.2と中小企業で解説しています。
Gemini(Google)で学習に使わせない方法は?
Gemini APIの有料枠・Vertex AI・Google Workspace版は入力を学習に使いません。個人向けGeminiアプリは「アクティビティ保存」がオンだと学習等に使われ、API無料枠も製品改善に使われます。
- 個人向けGeminiアプリ:「アクティビティ保存」がオンのままだと、会話が学習等に使われます。オフにできます(手順は後述)
- Gemini API(無料枠):公式規約に、入力・出力を製品改善に使い、人間のレビュー担当者が読む場合があると明記されています。規約自体が「機密情報を送信しないこと」と警告しており、無料枠に業務の機密を入れるのは規約レベルでNGです
- Gemini API(有料枠)・Vertex AI:有料枠は「プロンプトと応答を製品改善に使わない」ことが明記され、データ処理契約(DPA)の下で処理されます
同じ「Gemini」でも、入口(アプリ・API無料枠・有料枠・Workspace)によって扱いがまったく違う点が、3社の中でいちばんの注意ポイントです。
GitHub Copilot・Cursorなど開発ツールはどうする?
GitHub Copilotは2026年4月24日から、個人プラン(Free/Pro/Pro+)の対話データを既定で学習に使う方針に変わりました。開発業務での利用は、契約上学習に使われないBusiness/Enterpriseが前提です。
- GitHub Copilot:2026年3月に発表されたポリシー変更により、個人プランではプロンプト・コード片・作業中の文脈などの対話データが既定で学習対象になりました(オプトアウトの手順は後述)。Business/Enterpriseは契約上、学習に使われません。なお、非公開リポジトリに保存されたコード自体は学習対象外とされていますが、AI機能とやり取りした内容は別カウントです
- Cursor:Privacy Modeをオンにすると、コードや入力が学習に使われず、ゼロ保持で扱われます。法人プランではPrivacy Modeが既定で組織全体に強制されます。逆にオフのままだと、コードやエディタ操作が学習に使われ得ます
その他のAI搭載SaaS(議事録AI・翻訳・チャットボットなど)を業務に入れるときも、確認する型は同じです。
- 学習利用の既定値:個人向けと法人向けで扱いが違うか。「サービス改善のために利用する」という規約文言は学習利用を含むことが多い
- 保持期間と人によるレビューの有無:ゼロ保持・短期保持のオプションがあるか
- 管理者による強制:組織全体に設定を強制できるか(個人任せの設定は必ず漏れる)
個人プランの学習オプトアウト設定手順【サービス別】
業務利用は法人プラン・APIが原則ですが、「まずは個人プランで試している」段階でも、次の設定だけは最初の1〜2分で済ませてください。 画面の名称・場所は2026年7月18日時点のものです(各社ともUIの変更が多いため、見つからない場合は設定内の「データ」「プライバシー」系の項目を探してください)。
ChatGPT(Free/Plus):「モデルの改善」をオフにする
- 画面のプロフィールアイコン →「設定」を開く
- 「データコントロール」を選ぶ
- 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする
オフにできるのは「これからの会話」で、オンの間に送信済みの内容は取り消せません。学習にもチャット履歴にも残したくない相談には、履歴に保存されない「一時チャット」の併用も有効です。スマホアプリでも同じ項目名で設定できます。
Claude(Free/Pro/Max):プライバシー設定で学習利用を許可しない
- claude.ai の「設定」→「プライバシー」(データ・プライバシー管理)を開く
- モデル改善への利用(Help improve Claude)のトグルをオフにする
初回ログイン時にも選択画面が表示されます。すでに許可した状態でも、この設定でいつでも変更できます。
Gemini(個人アカウント):アクティビティの保存をオフにする
- gemini.google.com の「設定とヘルプ」→「アクティビティ」を開く
- 保存の 「オフにする」または「オフにして削除」 を選ぶ(スマホアプリからも同じアクティビティ設定に入れます)
「オフにして削除」を選ぶと過去分もあわせて削除できます。オフにしても、サービス提供のため最長72時間はデータが保持される点は覚えておいてください。
GitHub Copilot(Free/Pro/Pro+):学習利用のトグルを無効にする
- GitHubの設定から github.com/settings/copilot/features を開く
- Privacy欄の 「Allow GitHub to use my data for AI model training」を無効(Disabled) にする
2026年4月24日のポリシー変更で追加された項目です。過去に別のデータ収集設定をオフにしていたのに、この新トグルはオンになっていたという報告もあるため、「昔オフにしたから大丈夫」と思わず、現物の設定画面を確認してください。
Cursor(個人プラン):Privacy Modeを有効にする
- Cursorの設定(Cursor Settings)を開く
- Privacy Modeを有効にする(初回セットアップ時にも選択できます)
有効にすると、コードや入力が学習に使われず、ゼロ保持の扱いになります(Cursor公式)。
設定オフに共通する3つの注意
- 効果は「これから」の分だけです。設定前に入力した内容は取り消せないため、アカウント作成直後・利用開始前に設定するのが理想です
- オプトアウトしても、送信と一時的な保持はなくなりません。機密・個人情報・シークレットを入れない原則は変わりません
- 個人プランの設定は、会社側から強制も確認もできません。業務での利用を認めるなら「この設定を必須にする」と社内ルールに明記し、定期的にセルフチェックさせる運用が必要です。ここが法人プラン(管理者が組織全体に強制できる)との実務上いちばんの差です
法人プランへの移行は損か?——Claudeの料金と使える量で検証
損にはなりにくい構造です。Claudeの場合、Team標準シートとProの差額は月5ドルで、学習不使用が既定になるうえ、1人あたりの使える量も1.25倍になります。
「守りのために法人プランへ」と聞くと、コストが増えるだけの移行に感じるかもしれません。実際には、個人プランと法人プランでは1人あたりの「使える量」も違います。Claudeを例に確かめてみます。Claudeの利用上限は「5時間ごとのセッション上限」と「週次上限」の2段構えで、プランによってこの上限の倍率が変わる仕組みです。Claude Codeの利用も同じ枠を消費します。
料金と使える量の関係は次のとおりです(2026年7月時点・Anthropic公式の料金ページとヘルプセンターより)。
| プラン | 月額(1人あたり) | セッション上限の目安 | 学習利用の既定 |
|---|---|---|---|
| Pro(個人) | 20ドル(年払いは17ドル) | 基準(1倍) | 本人の選択制 |
| Max(個人) | 100ドル / 200ドル | Proの5倍 / 20倍 | 本人の選択制 |
| Team 標準シート | 25ドル(年払いは20ドル) | Proの1.25倍 | 既定で不使用 |
| Team プレミアムシート | 125ドル(年払いは100ドル) | Proの6.25倍 | 既定で不使用 |
| API | 従量課金(月額固定なし) | 上限なし(使った分だけ課金) | 既定で不使用 |
Anthropicは上限を正確なトークン数では公表しておらず、Pro比の倍率だけが公式情報です。また、どの有料プランでも、上限に達した場合は追加利用分をAPI単価で購入できます。
つまりTeamへの移行は、学習不使用の既定・管理者による設定の一元管理・使える量の増加の3点セットで、「守りのための我慢のアップグレード」ではなく実利込みの移行です。Claude Codeを長時間使う開発メンバーだけプレミアムシート(Proの6.25倍)に上げる、システム組み込みの処理はAPIに寄せる、という組み合わせが実務的です。ChatGPTやGeminiの法人プランにも管理機能や上限の違いがあるので、移行を検討するときは「守り」と「使える量」をセットで比べてみてください。
.env・APIキー・GitHubはどう扱えばいい?
学習不使用の契約でも、APIキーやパスワードなどのシークレットは「AIに読ませない・送らせない」が原則です。人の注意ではなく、設定と仕組みで物理的に触れない状態を作ります。
開発業務では、AIに渡るデータの中でもシークレット(.envファイル・APIキー・秘密鍵・本番データベースの接続情報)がもっとも危険です。ゼットリンカーでは次の運用を標準にしています。
- AIツールの読み取り除外を設定する:Claude Codeでは設定ファイルの拒否ルールで
.envなどの読み取り自体をブロックできます(公式ドキュメント)。Cursorには.cursorignore、Copilot(Business以上)にはコンテンツ除外機能があり、指定ファイルをAIの文脈から外せます - プロンプトに実物の認証情報を貼らない:エラー調査などでどうしても構成を見せたい場合は、ダミー値に置き換えてから質問します
- シークレットはコードに書かず、環境変数・シークレット管理に置く:
.envは.gitignoreで必ずコミット対象外にし、本番の値はホスティング側の環境変数管理に置きます - GitHub側で事故を機械的に防ぐ:業務コードは非公開リポジトリで管理し、シークレットスキャン/プッシュ保護(うっかりコミットを検知・ブロックする機能)を有効にします
- AIの出力は人がレビューしてからコミットする:AIが書いたコードも、人の書いたコードと同じくレビューを通します。品質だけでなく、意図しない情報の混入を防ぐ最後の砦です
AIエージェントに社内データやツールを触らせる場合の権限設計は、AIエージェントのセキュリティ対策で詳しく解説しています。
ゼットリンカーの「クリアなAI駆動開発」——契約書に書ける運用にする
AIを「こっそり使う」のではなく、使うツール・契約形態・入れないデータを取引先に事前開示し、NDAにAI利用条件を明記することに対応する。ゼットリンカーはこれを「クリアなAI駆動開発」として運用しています。
具体的には、次の5つを標準にしています。
- 使用ツールの事前開示:どのAIツールを、どの契約形態(法人プラン・API)で使うかを、求めに応じて開示します
- 「既定で学習不使用」の契約形態だけを業務利用:個人向け無料プランで業務データを扱いません
- 機密・個人情報・シークレットの非投入:入力してよい情報の線引きを社内ルール化し、
.env等はAIの読み取り対象から除外します - コード管理の防御:非公開リポジトリ・シークレットスキャン・人によるレビュー後のコミットを徹底します
- 契約への明記に対応:NDAや業務委託契約に「利用するAIサービス・学習不使用の担保・入力してよい情報の範囲」を書くことを歓迎します。条件が明文化されているほうが、双方安心して進められるからです
発注側の立場なら、開発会社に次の5つを聞いてみてください。答えに詰まらないかどうかで、AI利用の管理レベルはほぼ分かります。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| どのAIツールを使っているか | ツール名と契約形態(法人/個人)を即答できるか |
| 学習に使われない根拠 | 「設定でオフ」だけでなく規約・契約で説明できるか |
| 入力しない情報の線引き | 機密・個人情報・シークレットの扱いがルール化されているか |
| コード管理 | 非公開リポジトリ・シークレット対策・レビュー体制があるか |
| 契約への明記 | NDAにAI利用条件を書くことに応じられるか |
まとめ——「禁止」でも「黙認」でもなく、条件を明文化して使う
- Claude・ChatGPT・Geminiとも、法人プラン・APIは既定で学習不使用。個人向けプランの既定値は「使われる」側に寄っており、業務利用は法人契約に寄せるのが基本
- GitHub Copilotの2026年4月の方針変更のように、既定値は変わります。「一度確認して終わり」ではなく、契約・設定・運用の3層で定期的に見直す
- 学習不使用でも入力=送信は残る。機密の線引きと取引先との事前合意まで含めて、初めて「クリアなAI駆動開発」になります
ゼットリンカーでは、この運用を前提にしたAIシステム開発・AI駆動開発の受託を行っています。「NDAにAI条項を入れたいが、どう書けばよいか分からない」「社内のAI利用ルールをどう整えればよいか」という段階のご相談も、外部AI部署サービスやお問い合わせからお気軽にどうぞ。お見積もり・ご提案は無料です。
本記事の主な出典(いずれも2026年7月18日閲覧):Anthropic プライバシーセンター / Anthropic APIデータ保持 / OpenAI Business data / Google Gemini API利用規約 / The Register(Copilotポリシー変更) / Cursor Data Use / STORIA法律事務所
よくある質問(FAQ)
Q. 取引先とのNDAに「生成AIへの入力禁止」と書かれています。AIを使った開発は諦めるべきですか?
A. 諦める前に、条件付き許可への修正を協議する価値があります。「学習に使われない法人契約・APIに限定する」「入力してよい情報の範囲を定める」「利用ツールを開示する」といった条件を明文化すれば、発注側の懸念の大半には応えられます。特許庁のモデル契約書のように、AIの扱いを織り込んだ契約の雛形も公開されはじめています。
Q. 学習に使われない設定にすれば、機密情報を入力しても問題ありませんか?
A. いいえ。学習に使われなくても、外部のサーバーに送信されること自体は変わらず、法律実務ではこの送信がNDA上の「第三者への開示」と解釈され得ると指摘されています。機密情報・個人情報・認証情報は「そもそも入力しない」を原則にし、必要な場合は取引先の事前同意と契約上の手当てを整えてください。
Q. 無料の生成AIを業務で使ってはいけないのですか?
A. 機密や個人情報を扱わない調べもの・文章の下書きなどであれば、設定を確認したうえで使える場面もあります。ただし個人向け無料プランは「学習に使われる」既定値のものが多く、Gemini APIの無料枠のように規約自体が機密の入力を禁じている例もあります。業務データを扱うなら法人プラン・APIに寄せるのが原則です。
Q. GitHubに置いたコードはAIの学習に使われますか?
A. 非公開リポジトリに保存されたコード自体は、学習に使わないとされています。注意すべきはCopilotなどAI機能との対話データで、個人プランでは2026年4月24日から既定で学習に使われるようになりました(オプトアウト可)。業務利用ではBusiness/Enterprise(契約上、学習不使用)を使い、必要に応じてコンテンツ除外を設定してください。
Q. ゼットリンカーの開発では、顧客の情報がAIの学習に使われることはありますか?
A. ありません(2026年7月時点)。ゼットリンカーは「既定で学習に使わない」ことが規約・契約で担保された法人向け契約・APIのみを開発業務に使い、機密・個人情報・シークレットを入力しない運用を社内ルール化しています。利用ツールと設定の内容は、取引先の求めに応じて開示し、NDAへのAI利用条件の明記にも対応しています。
運営・編集
株式会社ゼットリンカー