AIの社内ルールは、ガイドライン、法律、契約、自社の運用ルールを分けて整理します。利用者へ禁止事項を配るだけでなく、入力してよい情報、出力の確認者、例外時の相談先を具体化することが必要です。
2026年9月7日時点の情報です。
ガイドラインと法的義務を混同しない
経済産業省のAI事業者ガイドライン第1.2版の掲載先を確認先にします。ガイドラインの推奨に沿わないことを、そのまま特定の法律への義務違反と断定しません。適用される法令、顧客との契約、サービス規約はそれぞれ確認します。
この記事はガイドライン各項の逐条解説ではなく、社内で確認事項を整理するための運用例です。
入力してよいかを判断する表
以下は説明用のルール案です。自社の契約や情報区分に合わせて合意してください。
| 情報 | 最初に確認すること | 未確認時の扱い |
|---|---|---|
| 公開済みの商品資料 | 利用目的と権利・更新日 | 出典と利用条件を確認 |
| 社内マニュアル | 外部送信の可否、利用者の範囲 | 管理者へ確認 |
| 顧客から預かった資料 | 契約上の利用・委託条件 | 無断でアップロードしない |
| 個人情報 | 必要性、対象サービス、保存・共有 | 最小化・匿名化を検討 |
| パスワード・秘密鍵 | 入力する必要があるか | 相談文やプロンプトへ貼らない |
「有料プランなら全部入力可」というルールにはしません。学習利用、保存、送信先、管理者の制御は契約・機能ごとに確認します。データの取り扱い確認で整理できます。
出力の使い方で確認者を変える
社内の草稿、顧客への説明、契約・採用・請求の判断では、誤りの影響が違います。顧客へ出す文章は担当者が出典と内容を確認し、判断を伴うものはその業務の承認者へ回します。
例外の相談先を残す
「禁止」で終わらせると、判断できない業務が止まります。利用したい情報、目的、候補サービス、期限を伝える窓口を設け、確認結果と許可範囲を残します。許可が特定案件だけなのか、部門全体なのかも区別します。
見直しのきっかけ
サービスの規約変更、新しい接続機能、扱うデータの追加、担当者の変更を見直しの契機にします。ルールには版、適用日、責任者を付け、古い配布資料から現行版へ到達できるようにします。導入前の品質確認項目はAI導入前の品質チェックで扱っています。
よくある質問
Q. ガイドラインに沿えば法令確認は不要ですか?
不要にはなりません。法令、顧客契約、サービス規約、自社ルールは別に確認します。
Q. まず何を決めるべきですか?
利用するサービスと契約、入力する情報、出力の用途、確認者、例外時の相談先から整理できます。
自社の状況を整理して相談する
まず、利用契約、入力する情報、出力の確認者、例外時の相談先を書き出してください。この記事に合う検討シートとAI相談用プロンプトで、未確認の項目を残したまま整理できます。シートを完成させる前でも、お気軽にご相談いただけます。
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